地鎮祭の後、山留工事が始まりました。
山留工事とは、地下構造物(基礎・地下躯体等)の施工中、掘削の側面を保護して周囲地盤の崩壊や土砂の流出を防止するための仮設工事です。
さまざまな工法がありますが、今回の場合は親杭横矢板工法で薬液注入と切梁を併用することになりました。
写真のように長いリーダー(縦軸)のついた重機で地面を長いドリルで掘削してH型鋼を挿入して親杭とします。
↓左からドリル、リーダー、H型鋼
ドリルには配管が備わっており、セメントミルク(セメントと水を練ったもの。時間とともにある程度硬化します)を先端から噴射することが出来ます。
地面にあけた穴にH型鋼を挿すだけではぐらつくので、ドリルでの掘削の際セメントミルクを地中に噴射しながら穴の中の土砂をかきまぜてドリルを抜くと泥状の穴が出来あがります。そこへH型鋼を挿入すると、しっかりした親杭が出来上がります。
1週間程度で建物外周ぐるり囲うように山留工事(親杭打設)が完了しました。